相談支援センターを開設して8ヵ月。
改めて、福祉と医療の連携の重要性を痛感している。
まだまだ手探り状態の障害福祉。
身体の機能低下が著しく、医療の介入が必要になっても、どこにどうやって助けを求めていいのかわからず、困っているケースが多々ある。
ソレイユの相談支援の強みは、相談支援専門員が看護師であること。
医療の介入が必要と判断する見極めができ、迅速に医療に繋げることができる。
脊髄損傷で車椅子生活を余儀なくされている40代男性。
8月頃から急激に身体機能が低下したそうです。
それまでは、ご自身で車を運転して仕事にも行くことができた。
排泄も父親の介助でスムーズにできた。
急激な体の変化に、ご本人、主な介護者である父親も状況がわからず、困惑している。
そんな状態に陥ったとき、相談依頼がきた。
福祉サービスがうまく利用できず、あまりにも生活環境の悪さに絶句した。
ひとつずつ、問題をあげ、解決できるように。
どの制度を使い、どのサービスを介入し、ご本人、ご家族が安心して生活できるようにするためにはどうすればいいのか?
とりあえず、医療の介入として、往診医の定期往診、訪問看護、訪問リハビリを導入した。
まだまだ、環境を整えるには時間がかかる。しかし、体の機能低下は、悪条件下ではあっという間に進行する。
もどかしさと無力さ、なんとも言えない心境だ。
実はこのようなケースは多々あり、苦しみもがいている人は多いのだと思う。
アウトリーチ事業もできれば。
ひとつずつ、拾い上げて、支援に繋げることができるかもしれない。
今年は新型コロナが猛威をふるい、予期せぬ苦しみの日々になった。
来年こそは平穏に日々が戻り、助けてを求めることすらできず、苦しんでいる人が一人でも減ることを願わずにいられない。