先日、95歳の女性、Kさんがご自宅で永眠されました。
1年前までお元気で、歩いて近くのスーパーに買い物に行かれたり、家事一切もされていたそうです。
昨年10月、転倒されたことにより、寝たきりの生活を余儀なくされるようになりました。Kさんは70代の娘さんと二人暮らし。
娘のRさんは、ある日突然、母親の介護生活が始まったのです。
入院や施設、という選択肢もなきにしもあらず、ですが。
とにかく、Kさんは「家にいたい」と言われ、Rさんは「お母さんの望む生活をさせてあげたい」と言われたのです。
お二人の新たな生活のスタート。そこから、訪問看護もスタートしたのです。
「人の世話をしても、人の世話にはならん!」
そんなKさんに、私たちは清拭、更衣、オムツ交換、等々行いました。
何度もやめて!!と叫ばれ、時には怒られ。
また、介護デビューのRさん。
ひとつひとつ、必要な物や手順など、ゆっくり、丁寧に説明していきました。
そんなこんなで、週2回の訪問看護を続けていました。
8月8日、Kさんは吐血され、急激に状態悪化。
それでも病院に行きたくない!と。
お母さんの望み通りにしてあげたい!と。
毎日、自宅で点滴。
しかし、徐々に状態は悪くなりました。
在宅看とりも、あり得る。
主治医とソレイユのスタッフ共通認識しました。
Rさんには、近い将来、訪れるだろう、Kさんの状態を、ゆっくり、何度も説明していきました。
Rさんはとても前向きで、気丈な方。いつか訪れるKさんの死と、ゆっくり、向き合っていかれました。
9月23日
KさんはRさんに看取られ、天国に旅立たれました。
素敵なKさん、Rさん親子の訪問看護。
たくさんのことを学ばせて頂きました。
Kさんは凛として上品な方。
同じ女性として学ぶべきことがたくさんありました。
本当にありがとうございました。ご冥福をお祈りします。
追伸
永眠されて1週間たった頃、Rさんに会いに行きました。
お茶を頂きながらKさんを偲んで、お話しました。
時には涙、時には笑顔で。