桜の開花のあと、寒い日や雨の日が続き、気がつけば桜の花は散り、葉桜になっています。
一歩ずつ、冬から春へ、移り変わっているのだとしみじみ感じています。

そろそろ、スーパーには新物の筍が並んでいます。早速買ってきて、筍を米糠と湯がき、薄くいちょう切りにして、醤油とお酒、みりんでコトコト煮詰め、佃煮を作りました。
この筍の佃煮、訪問先の方から教わりました(。)80代の女性のTさんです。主婦歴60年、人生の大先輩…
いろんな話を聞かせて下さり、他にもレシピを教えてもらいました。

訪問先の利用者さんの大半が高齢者の方です。
様々な人生の出来事を乗り越えて来られた、大先輩。
看護師として、看護を提供するのは当たり前ですが、教わることもたくさんあります。
ご自宅で、ゆっくりじっくり関わる訪問看護だからこそ、
いろんな話をして、いろんなことを得られる。
これぞ、訪問看護の醍醐味!!

筍の佃煮を教えて下さった方は、末期癌でした。
昨年秋、ご自宅で他界されました。
春になり、新物の筍がスーパーに並ぶと、Tさんのことを思い出すことでしょう…