訪問看護に携わるようになって10年、いつも自問自答していること、それは「誰のための支援なんだろう?」「主語は誰なんだろう?」
ということ。
利用者様が、ご家族が主語であるべきなのに。いつの間にか、支援する者が主語になっているのではないか?
私たちが「◯◯したい」「◯◯すべき」と考えて、利用者様やご家族に支援を押し付けてはいないだろうか?
もちろん、私は看護師として、他の職種の方もそれぞれ専門職として、利用者様のことを第一に考えて支援を提案し、提供している。
しかし、時には、その支援を必要と考えていない(必要と考えられない又は受け入れられない)場合が多々ある。
そんな時は、利用者様が、ご家族が本当に望んでいることは何なのか、心の真髄を見抜く力が必要なのだと思う。そのためには、信頼関係が必要不可欠だ。そして、支援する者は、柔軟な思考と臨機応変に対応する判断力を備えなければならない。
在宅支援は人と人との繋がりなのだ。
ソレイユはまだまだ発展途上のステーション。
どんな時も、主語は利用者様、ご家族の看護を提供できるように努力していきたいと思う。